今回は, トルク測定を試みました. 前回と同じ以下の簡単な回路で,katoさんが追記してくださった方法によって計測します.
発生起電力 Vn = 0
電流 I = V_R / R
プローブ長さ r = 22 [mm]
トルク T = r * m * g
m : 計りの指示値
g : 重力加速度
端子間抵抗 R_M = V_M / I
結果は以下のとおりで, おおむね電流の増分に比例してトルクが増加することがわかります. さらに, T切片が負であることから, 摩擦トルクがわかります. ただし, 静止状態の摩擦なのであまり役には立ちません.
ここで得られたトルク定数k_Mと前回得られた発生電圧定数k_Eにはk_E = 2*pi/60 * k_M の関係があることになっていますが, 15%ほど値がずれます. これはトルクを測るときにモータが静止状態であることに問題があるように思います. ここで知りたいのはモータがある位相にあるときのトルクではなく, 一回転の平均トルクだから.
何か簡単にできて回転状態のトルクを測る方法はないですかね?
ついでに端子間抵抗の結果は以下のとおり. ただし, これは熱平衡状態になったのを確認しているわけでもなくあくまでも目安ですが, 熱時定数がそれほど大きいとは思わないのでだいたいこれくらいでしょう.
2010年6月27日日曜日
2010年6月20日日曜日
コアレスモータの特性を計測3
前々回に試した方法で, もう少しちゃんとデータをとってみました.
モータに直列にR=0.68Ωの抵抗をつないでその両端電圧V_Rとモータの両端電圧V_Mを計測しました.
電流 I = V_R / R
発生起電力 V_n = V_M - R_M * I
回転数についてはFC-100の1000fpsでがんばってカウントする...
結果, 以下のように回転数nに対する発生起電力V_nの関係を得ることができ, 予想以上にきれいに直線にのりました. なかなか信頼できるデータではないでしょうか.
ただし, 回転数が増加すると摩擦トルクが大きいらしく, 以下のようにnの増加に伴って電流Iが増加します. 高回転で回すと効率がよくなるとは単純には言えなさそうですね.
モータに直列にR=0.68Ωの抵抗をつないでその両端電圧V_Rとモータの両端電圧V_Mを計測しました.
電流 I = V_R / R
発生起電力 V_n = V_M - R_M * I
回転数についてはFC-100の1000fpsでがんばってカウントする...
結果, 以下のように回転数nに対する発生起電力V_nの関係を得ることができ, 予想以上にきれいに直線にのりました. なかなか信頼できるデータではないでしょうか.
ただし, 回転数が増加すると摩擦トルクが大きいらしく, 以下のようにnの増加に伴って電流Iが増加します. 高回転で回すと効率がよくなるとは単純には言えなさそうですね.
2010年6月16日水曜日
コアレスモータの特性を計測2
前回電圧定数を計測したが,電圧定数とトルク定数は以下の理由により同じものなのでトルクははかる必要がない.
と言いたいけれども,実際には摩擦トルクなどがあったりするのでもう少し調査しようと思う.小さいモータは摩擦が大きいので,前回の測定値も全然信用していない.
と言いたいけれども,実際には摩擦トルクなどがあったりするのでもう少し調査しようと思う.小さいモータは摩擦が大きいので,前回の測定値も全然信用していない.
2010年6月14日月曜日
コアレスモータの特性を計測
以前からモータの特性をはかる方法がないかと思っていました.トルクをはかるのが困難だなあと思って保留になっていたのですが, とりあえずkatoさんが提案された方法で電圧定数をはかってみました.(動画は再生速度をさらに落としています.そのせいでスムーズに再生されません.)
こじまうす6に使用しているMK06-4.5で,50回転するのに215フレームかかったので,電圧定数は8.96E-5 [V/rpm]となりました.ちなみに,MK04-10で6.79E-5 [V/rpm]でした.
追記:端子間電圧1.25Vです.
こじまうす6に使用しているMK06-4.5で,50回転するのに215フレームかかったので,電圧定数は8.96E-5 [V/rpm]となりました.ちなみに,MK04-10で6.79E-5 [V/rpm]でした.
追記:端子間電圧1.25Vです.