いっぱんのご家庭にはだいたいあると思われるオシロスコープだが、うちにはGW Instekのデジタルオシロスコープ GDS-2074A があり、買ってから11年が経過した。使用頻度は低いが、やはりこれで見ないとわからないこともあるので重宝している。最近、電源投入後しばらくノイズがのるようになった。異音もする。
電源回路でも壊れたか。明らかな異常なら修理できるかなあと思って分解。
見た目では何も異常は見当たらなかった。異音は電源回路からするように思われた。
サーモグラフィーで基板を見てみると、写真右端の電源スイッチあたりが100℃を超えている。そのあたりには発熱要素がないので明らかに異常。
これはスイッチの接点がやられたなと思い、とりあえず分解を進める。電源基板だけ簡単に取り外せるのでやりやすい。
電源スイッチの付近が焦げていた。かなり温度が上がっていたと思われる。
スイッチを交換すれば直りそうだが、入手性が良くないのと、使用頻度が少ないわりにダメになったことを考えると、また短期間のうちに故障する可能性も高い。
そこで、とりあえずスイッチをばらした。内部も焦げており、接点は相当あやしい状態になっていた。
コンタクトスプレーくらいでなんとかなるような状況ではなかったし、材質やコーティングがまともではないスイッチだと思われるので交換したいが、とりあえず接点を磨いて使える状態に戻した。