2012年3月24日土曜日

バッテリ持続試験4

  このネタはまだ終わっていなかった.前回は一番の目的であった持続時間を示したが,それだけではなく,走行中のバッテリ電圧の変化も計測してある.

  次の図は走行開始からの時間に対するバッテリ電圧の値である.2回目の走行ではログデータをダウンロードできなかったのでデータがないが,1回目と3回目はともにそれらしい曲線で時間とともに電圧が低下していることがわかる.また,これは2秒に1回RAMへ計測値を保存したもので,その際平均処理は施していないが,電圧はかなり安定しているようだ.


  さらに,次に示すのはSTM32に内蔵されている温度センサの出力である.温度が安定するまで数分かかるようだ.また,一回目と三回目では部屋の温度が違うために安定する温度が異なる.ただこのデータは何かの役に立つのか?

2012年3月21日水曜日

バッテリ持続試験3

  前回書いたとおり,バッテリ電圧が3.2V以下であることを検知してマウスが停止するまで,ひたすら探索走行を行った.
以下の動画のように,探索 → スタートに帰還 → オートスタートで再度探索 を繰り返す.



  三回走らせた結果が次の表のとおり.一回目はプログラムの書き込み,迷路サイズ,ゴール位置の設定などでバッテリを消耗していたので少し短い.探索走行なら30分以上走れることがわかった.公称50mAhのバッテリなので100mAくらい流れているということでしょうか.

実験結果
試験番号走行回数走行時間 sec.
run 1571753
run 2631902
run 3651960

  ちなみに,三回で合計200回近く探索したが,一度も壁にぶつからなかった.動作の再現性は高いので迷路に苦手なパターンがなければ十分安定して探索できる.見ていると結構おもしろくて,毎回同じ場所で同じフラつき方をする.ということは苦手なパターンに遭遇すると何回トライしても引っかかるということか.

2012年3月19日月曜日

バッテリ持続試験2

  まず,バッテリがどれくらい持つのか?を調べるにあたって,以下2つの状況を考える必要があるだろう.
  • 探索走行のように長くだらだら走行するとき
  • 最短走行のように瞬間的に電力が必要なとき
前者については50mAhという容量が,後者については20Cという放電能力が重要になる.

  ハーフマウス決勝の場合は迷路が広いため,競技時間のほとんどを探索に使う.最短走行なんて全てあわせても1分もなく,放電能力で制限されるだろう.そこで,今回はひたすら探索を行った場合にバッテリが何分持つかを調べることにした.

  私のマウスのバッテリ切れしきい値は3.2Vである.1ms周期の割り込みルーチン内でバッテリ電圧を監視し,合計100回程度しきい値より低い電圧を検知したらマウスを止めるようになっている.なにかのはずみで1回検知しただけでは止めない.

  今日はここまで.単発のネタのつもりが,シリーズ化してしまった.

2012年3月17日土曜日

バッテリ持続試験

  大会などでたびたび質問される項目の一つに,「バッテリはどれくらい持つか?」がある.こじまうす7では50mAhというマイクロマウスでは最小クラスの容量のバッテリを使っているので気になるところではある.全日本大会での実績からすると,10分弱は大丈夫ということはわかる.どのくらい余裕があるのか?昨年の大会ではバッテリトラブルで十分な走行ができないマウスも見られたので同じ状況に陥らないようにちょっと調べておいた方がよさそうだ.

...すでに試験済みのネタをさもこれから試すかのように書いてみる.