2025年2月25日火曜日

全日本大会

デンソーカップからゆっくりと(いやいきなり32区画迷路というかなり飛ばし気味で)始まった今シーズンもようやく終わった。 今年はここ10年の中で一番時間をかけて開発した。おかげでしんどい。でも進んだ。

(徹夜はもちろんのこと、)前日にノイズ対策したり、歯車切削したり、スタートから出られないバグと戦ったり、例年通りぎりぎりだったが、 ここまでに時間をかけていたこともあり全体としては安定した機体を作ることができた。 結果、しっかり走った。期待を上回る結果だと思っている。

第45回全日本マイクロマウス大会
東京流通センター
2025年2月23日
競技 ロボット名 記録(秒)
マイクロマウス競技ファイナル こじまうす20 5.028 第2位、ニューテクノロジー賞

20周年なので集大成を作りたいと思っていたが、無難な構成で完成度を高めるというようなことはせず、結局いろんなことに挑戦して苦労しすぎた。 その結果がニューテクノロジー賞として評価してもらえてうれしい。

うまくいく年もあればそうでない年もある。当日朝の試走でバグがあるのを見つけていたので、それが発現しなかったのは運が良かった。 逆にレアなバグにあたるマウスや迷路との相性が悪いマウスもいた。 10年以上のベテランで唯一無二のマウスでもゴール座標を間違えたりする。 今回最短走行ができなかったマウスの中でいくつかは非常にきれいな探索走行をしていたのが印象に残っている。 それらを見ていると、表面的には2位の順位がついたが、実力はもっと低いと感じている。

最後に、あるマウスは強烈なプレッシャーのかかる状況でどう判断するか非常に難しかったと思うが、昔のプログラムに戻さず修正したつもりバージョンを採用した、と聞いたとき、やっぱそうこなくっちゃと思った。 自分でもそうすると思う。

2025年2月22日土曜日

大会前日

今年も大会前日ぎりぎりになっても結局十分な調整ができていない。

ハードウェア完成後も次々にいろいろな問題が発生し、高度に動くものを作ることの難しさを感じる。

まず、レイアウトの都合で内歯車にしてみたところ、噛み合い状態がよく見えず、なかなか調整がうまくいかなかった。

ピニオンもたくさん作った。暴走したときに歯が削れてなくなるのでその都度再切削...POMだと強度が不足する。昨日も深夜にモード選択を間違えて暴走し、ギヤ破損。ここ数週間ほぼ毎日CNCの相手している気がする。

そして、デジャブかなと感じるノイズ問題を抱えていることに気づく。今年は電源回路に気をつかったので昇圧してもほとんどノイズの影響は出ず、うまくいったと思っていたら、モータを駆動すると悲惨。

試走していると、探索後に帰れない、特定のパラメータでスタートしない、スタート直後加速しない、といったソフトウェアバグっぽい挙動が相次いで出現。勘弁してほしい。

一回暴走するとギヤが破損する貧弱なマウスになってしまったが、素性は悪くなさそうな感触は得られた。

2025年2月12日水曜日

ハードウェア完成

一応ハードウェアは完成した。ホイールが基板か何かに干渉する問題やファンマウントの高さがイマイチなどまだ完全ではないものの、かたちにはなった。

リポ単セルで出せるパワーはあまり大きくないが比較的軽量にはできたので有利になるかどうか。

ただ、結局昨年度と同じタイミングまでハードウェア製作に時間をかけてしまい、試走時間がほとんどとれない。そもそも走るかどうかまだわからず、致命的な欠陥がないか恐れている。

2025年2月10日月曜日

製作中

今年は試走時間を確保するように作業を進めてきた...はずだった。ハードウェアに手こずっている。結局今年もテクニカルシートに妄想値を入力するはめになった。

CNCによる切削をひたすら繰り返している。0.2mmのエンドミルも1本折れた。悲しい。

昨年は2月11日にハードウェアが完成したらしい。これより遅くならないことを目指す。

2024年12月21日土曜日

東日本地区大会前日

いよいよ明日は今年度最後の地区大会だが、今年のマウスはプロトタイプを作ってみたものの思ったように動かず、本番機まで進められていない。 20pはフォトセンサが弱かったのでIRエミッタを交換し、回り込みによる光が極力入らないようにした。 テフロンシートもつや消し黒のアルミテープに変更した。 その結果あまり不安なく使えるようになった。

ようやく走行の調整ができると思ってやり始めたものの、まっすぐ走れない。

想定はしていたものの、2段減速機構の場合バックラッシの影響が大きく現れ、電流を流してからタイヤと路面間に力が働くまでに時間がかかりすぎる。 2m/s程度でまともに制御できない状態なので、これ以上の調整をあきらめる。速度を下げて走るしかない。。。

そうすると19号機をちょっとでも速くできないかと考えることになる。が、ピニオンが滑って走れない。

出発予定時刻の1時間前だがこのままでは走れないのでピニオンを作り直した。一応直ったようにも思えるが、弱いのでいつ症状が出てもおかしくない。 モータの軸を切断したときにバリが出ているのでピニオンを圧入するときに削れて穴が大きくなり、圧入されないというのが原因。

2024年12月15日日曜日

金沢草の根大会

先週の話だが、金沢草の根大会に初めて参加してきた。

この週は、福島→京都(講演)→福島→東京(講演)→京都(所用)→金沢(大会)→福島、と移動が多かったのでさすがにしんどい。

雪も少し降っていたものの、ひどくはなかったので景色も良かった。 はじめはどうやって会場にたどり着けば良いのか?と思っていたが、一応バスが通っているので公共交通機関で行けることがわかった。 ただ利用者がなくマウス関係者のKさんとKさんとKさんが乗っているだけの貸し切りバス状態(終点までノンストップ...)だったが。 帰りもバスのつもりだったものの、結局Nシャチョーの車に便乗。ありがとうございました。

第11回金沢草の根大会
国際高等専門学校 白山麓キャンパス
2024年12月8日
競技 ロボット名 記録(秒)
マイクロマウス競技 こじまうす19 1.660 2位
マイクロマウス競技 こじまうす20p 81.963

副賞のお菓子はうれしい。

走行の結果としては、中部地区大会のときに探索時の壁読みがおかしかったり、最短走行の速度がおかしかったりしていた19号機の修正が正しく機能し、 それなりのタイムだった。でもこれだとまだまだなのがつらい。

20号機は中部地区からいろいろがんばったものの、結局5回でやっとゴールにたどり着くというレベルで、 某ねこにも負けるという結果に。どうもフォトセンサがダメらしく、ノイズの影響も受けるし、温度が変わるとまともに壁の距離を読めない。 加藤さんのマウス十則でいう「ハードウェアの欠陥をソフトウェアでカバーすることはできない」の状態。

2024年11月8日金曜日

中部地区大会

1週間が経過しようとしているが、中部地区大会に参加したので記録しておく。

レベルの高さから魔境と呼ばれる中部地区大会だが、前日は大雨で空の色もおかしいし、名古屋駅が魔界の入口に見えた。やはりそれなりの心の準備をしてから来るべき場所のようだ。

第41回マイクロマウス中部地区大会
名古屋工学院専門学校10号館
2024年11月3日
競技 ロボット名 記録(秒)
マイクロマウス競技 こじまうす19 3.837
マイクロマウス競技 こじまうす20p 32.741

今回はいろいろミスをしていて、あまり良い記録を残せなかった。

まず、19号機は壁読みのアルゴリズムを変更したが、ろくに動作確認していなかったので読み間違いが発生していた。そのせいで良い経路で最短走行できたのは1回。 しかも、その最短走行の速度計算アルゴリズムを新幹線の中で変更してしまったが動作確認していなかったので、半径が大きいターンほど遅いという相当おかしな設定になっていた。 5走目は、90度ターンや45度ターンは1.2m/s程度、180度ターンは1.6m/s程度とめちゃくちゃ。動画で見ると途中遅くなってゴール直前に加速したように見えるが、そういう設定で走っていたらしい。 本来は7Gターン目標で、1.2ではなく、2.0m/sあたりの設定。 2倍スローの再生で見てもなんか違和感ないけど、最近のマウスは速くなったのでしょう。

20号機のプロトタイプはそもそも迷路を走ったことがない上にモータが回らない状態で会場入りした時点で棄権寸前だったが、魔王様のお力で復活し、なんとか完走できた。 今年は試走禁止ということで詰んだかと思ったが、3x3の迷路をどういうわけか持参していたので出走までの数時間ちまちま調整した。 後で気づいたことだが、壁のないところで壁切れを読むという不具合で3x3すらまともに走れなかった。

20号機のプロトタイプは、今だとどこのリンクが適当なのかわからないが、加藤さんのマウス十則の中の「2. 練習で動かないマウスが、本番で急に動けるようになることはない」のとおりの状態だった。 早く練習で動く状態にしたいが、「7. ハードウェアの欠陥をソフトウェアでカバーすることはできない」が刺さる。